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だけじゃない利回り

不動産ネタ
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だけじゃない利回り

はじめに

こんにちはーーー!!キケンジです!(^_-)-☆

台風もひとつ去っては、またひとつと、今度は「台風3号」が発生し、南の海から日本に向かい北上を続けています。

またどうやら、左から右へと進路を辿りそうですね。昨日の雨で、被害はなくとも、地盤が緩んでいるところも、多いと思います。

気を付けていきたいと思います。

台風情報 - Yahoo!天気・災害
台風の進路予想図や概況を確認できます。台風による災害の防止・軽減に台風情報をご活用ください。

投資の指標

投資を目安をはかる物として、「利回り」が一つあります。

株価を計る、「PER」「PBR」など、よく聞く指標ではないでしょうか。

そして、不動産投資にしても例外でなく、様々な利回りがあります。

物件の稼ぐ力の利回り、自己資金の利回り、購入から売却までの通期での利回りなど、様々な手法と計算式があります。

稚拙な指標

では、不動産の購入の際、取引される指標として、主に何があるのかというと、俗に言われる、「表面利回り」というやつです。

【不動産投資の利回り】表面利回りと実質利回りの計算方法
不動産投資における「利回り」には2つの計算方法があります。基本的には「(年間家賃収入÷物件価格)×100」で算出されます。この計算方法を「表面利回り」と呼びます。また、各種管理費や税金等を考慮して計算するのが「実質利回り」になります。

単純に、『(満室時の家賃収入×12か月)÷ 売却額 』といった計算式になります。

至極、簡単ですよね!(;^_^A

上記で触れた、株価の指標の場合、

「PER」・・・株価÷一株当たりの純利益

「PBR」・・・株価÷一株当たりの純資産

「ROE」・・・税引き後当期純利益÷自己資本×100

など、多角的な視点で、価値を見極めます。

しかしながら、不動産取引において、会話に出てくるのは、先ほどの「表面利回り」ばかり。マイソク(物件資料)をみても、ほとんどの業者が、表明利回りでの計算式しか載せていません。

不動産投資に、表面利回り以外の指標はないのでしょうか??

 

不動産にもある

いえいえ、実はあるのです!

「あるなら、さっさと教えてよ!」と言われそうですが、では、なぜそういった指標が、エンドユーザーに出回らないかと申しますと、販売や取引する担当者や業者のスキルによって、大きく変わります。

一言でいうと、「そこまで、賢い営業マンがいない!!!」のが、現在の不動産業界といえるでしょう。

表面利回り!?そんな、絵空事のようなのはいいから、一体いくら儲かって、将来いくらで売れるのか教えてよ!

まあ、だいたいこれぐらいですかね。はっきりとはわかりませんが、このエリアは人気のエリアで、なかなか空室も出ません!私の経験から言って、この間取りは、非常に人気ですから、絶対高利回りで稼働するはずですよ!

この物件はお買い得です!さあ!判子を押しましょう!!

投資に「絶対」はありません。

あなたの経験が、一体どれほどの物か、物差しはありますか!?

兎に角、買いを急がせる相手程、ろくな奴はいないのが常識です。

私も、こういった業者との取引が、本当にウンザリしています。表面利回りなんて、絵空事の利回りで、一体物件の何がわかるというのか…。

素人さんでも、わかります。

それを、エンドユーザーにゴリ押ししたり、知った風な口ぶりで、マウントを取ったような口ぶりの業者さん。もう少しマシな計算をしてから、話してほしいなと、毎度のことながら感じます。

ほんと、聞いてるだけで、ウンザリします。(ヽ”ω`)

不動産投資の指標

というわけで、通常は一番稚拙な表現の、「表面利回り」で取引されます。なので、売るほうも、買う方も、一体どれたけ儲かるかなんて、わからないまま売買するんですね。

少し気の利いた方でいえば、通称「ネット利回り」といった、経費を差し引いた利回り計算を提案されるでしょう。NOI利回り、実質利回りといった表現もされます。

もう少し気の利いた方で、CF(キャッシュフロー)で、税引き前でどれだけ手元に資金が残るかを提案されるでしょう。

そして、もっと気の利いた方であれば、IRR(内部収益率)で提案されることでしょう。IRRとは、物件を買ってから売るまでの間、いくら稼いでいくらで売れるか。その利回りを弾き出していきます。

なかなかここまで出される、売買仲介業者さんはいらっしゃらないのが現状です。しかし、表面利回りでしか話せない業者と、IRRまで話せる業者とでは、なんと仲介手数料は変わらないんです!(;´Д`)

どちらを選びたいかといえば、明らかに後者の方ではないかと思います。

AMからPM

アセットマネジメントを運営するファンドさんや証券・金融機関からすれば、投資として行う際、いくら儲けれるかを緻密に計算していかなければ、出資者である投資家や企業の賛同は得られません。

そのため、AM(アセットマネジメント)からPM(プロパティマネジメント)へ、この作業が下りてくる流れになりますが、本当にここまでの計算を出来るPM会社というのは、なかなかいないのも現実です。

最近では、名ばかりのPM会社が乱立し、賃貸管理レベルであっても「PM」を名乗る会社さんが多くなりました。終いには、不動産会社でない、不動産とも縁のない企業が、「PM」を名乗っているのを見ると、PM(プロパティマネジメント)の品位が下がってきているのではと、懸念されます。

先ほどの売買仲介手数料の話同様に、本物のPM会社と、そうでない会社でも、手数料はほぼ変わりません。見極めが大事ですが、これまた素人からすると、見極めのは、ほぼ困難な作業です。

これが、もっとガラス張りで風通しのよい業界になれば、取引自体も増え件数増加かから、景気が良くなるのではないかと思われるのですが、なかなか難しいところです。

まとめ(余談)

投資をするにあたり、騙されないためにも、ユーザーを説得するにあたっても、しっかり勉強しなさいということですね。

知識やルールがわからないまま購入するのを例えると、運転免許や道路交通法を知らないまま、一般車道や高速道路を走るようなものです。

せめて、ネット利回りくらいは、覚えておきたいところです。ネット利回りと口では言っても、実際のところ計算式も知らない営業マンは、わんさかいます。

ご自身がネギをしょった鴨にならないためにも、学んでいきましょう!

それでは、また!!

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この記事を書いた人
キケンジ(kikenji)

自称農家🥬シールド工法・推進工法で、日本全国津々浦々廻り、2004年に不動産業界へ転身。日本では珍しい、CPM®(米国公認不動産経営管理士)とCCIM(米国公認商業不動産投資顧問)のダブルライセンス所持。質が高く倫理に即した、アセットマネジメント&プロパティマネジメントを提供する。
晩酌のあてに、焼き鳥とコイワシの天ぷらをこよなく愛する…。( *˙ω˙*)و グッ!🍶

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