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本当にあった怖い話

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本当にあった話

 

はじめに

こんにちはーーー!!キケンジです!(^_-)-☆

 

バブルの頃と言えば、私はまだランドセルを背負っていました。バブルが終わり、ルーズソックスも終わり、キケンジ達の世代が、何かとブームが去った後の祭りのような静けさのなか、就職率も冷え込み、なかなか世知辛い世の中を渡ってきた世代です。

そんな見たこと経験したこともない、バブルのような恩恵が享受できるような、そんな予感が漂います。上手くやればの話で、誰にでもというわけではないでしょうが。

景気が冷え込み続けるなか、少し明るいニュースと感じます。

過去の話から

さて、今日は、昔本当いらっしゃった、非常にやばい賃貸オーナーさんの話をしたいと思います。

私の心の中の奥底に、ずっと眠っていたのですが、そろそろ20年を経過しましたので、「時効消滅」を引用して、少し語りたいと思います。

あれは、私が不動産業界に身を投じたばかりの20年前の頃合いです。

入社後、わずか数か月で、地方を揺るがす「大規模な台風」が訪れました。

普段は、中国山脈と四国山脈に阻まれて、台風の被害がほとんどないのが、広島県なのですが、この時ばかりは、進路が広島を直撃したため、普段、台風の被害になれていない地域の建物は、事あるごとに尋常な被害をもたらしました。

平成16年台風第23号 - Wikipedia

保険対応

とはいえ、我々不動産会社が、所有者に対して、なんの対応策も講じていなかったわけではなく、住宅保険(火災保険)の加入によって、賃貸オーナーさんや入居者さんなどを、経済的に保護していました。

そのため、建物被害の調査と申請をするため、管理物件数百棟を昼夜問わずくまなく回り、被害を保険会社に申請すべく、通常業務そっちのけで廻っていた記憶があります。

なぜなら、保険会社へいち早く申請しなくては、皆さん沢山の申請を上げているため、後手後手に廻されると、保険金が下りるのが遅くなり、工事費用が捻出できないオーナーさんも発生する場合もあるのです。

そのため、管理物件のみならず、付き合いのあるオーナーさんの物件をまわっていたため、とてつもない数の物件を、被害調査と見積に、昼夜問わず回りました。

とはいえ儲かる

とはいえ、かなりの数の工事を受注したせいもあり、結構儲かった記憶があります。勤め先で所属していたグループ会社は、「有限会社」から「株式会社」へと姿を変え、経営者一族の社用車がグレードアップされたりと、なかなか台風様様といったところでしょうか。この時、私の直属の上司は、目が¥マークから$マークへと昇華していたようにも感じます。(笑)

本当の話

前置が長くなりましたが、台風被害にあった地主・家主・投資家さんと、物件を立ち会ってみていると、会話がおかしなオーナーさんがひとりいらっしゃいました。

ここで、仮にAオーナーさんと呼ばせていただきます。

Aさん、ご自身が所有されるマンションの隣に、私たちが管理させていただいている、別の管理物件があるため、ご自身の物件も一望できるため、その一室を事務所として借りていただいていました。

当時は、不動産業界に入ったばかりで、右も左もわかりませんが、前職は建設業であったため、修繕や工事関係は何かと紐づき、何となしにわかりました。

が、人の心まではつゆ知らず。経験がなかったのですね。

今思えば、自身の物件で空室もあるのに、なぜ隣接する物件にわざわざ事務所を構えたのがわかる気がします。

建物を一巡し、被害状況を打ち合わせます。

台風⇒大雨により、室内までに雨漏りが発生した部屋もあり、広範囲に修繕対応が見込まれます。しかし、単身物件であったため、不在部屋が多く工事日程の調整が上手くいきません。仕方なく、留守の間に、入室させていただき、工事をさせていただく運びとなりました。

 

やけに詳しい

Aオーナー、301号は、クロス張替えが必要ですね。結構、荷物を動かさないといけませんが、大丈夫でしょうか!?

ああ~、あの人は、ほとんど出張でかえって来ないから、大丈夫だよ。

私から一声かけて、留守の間に入らせてもらうよ。

だいたい、一階の出張で◯◯か月はいないから。

ありがとうございます。助かります。

では、入室許可をお願い致します。

それと、◯◯号室ですが、こちらも雨漏りがひどいです。

調査に結構かかるので、こちらも留守の間にとなりそうですが、いかがでしょうか。

ああ~、その女性ね。その時間は、いつも仕事だから私から一声かけとくよ。

そうそう、この女性、本当に毎晩のように、◯を連れ込んで、◯◯◯やりあげてるんだよ。あれだよね。ほんと、人は見かけによらないというか。

ええ~!そうなんですか!すごいですね~💦

(業界の右も左もわからないまま、取り敢えずお客様たるオーナーさんの下ネタ話に付き合います。)

そうなんだよ!

で、だいたい、◯時○○分に、飯食べて、◯時◯◯分に風呂に入って、だいたい寝るのが、◯時◯◯分だから、日中は不在だし、まだ帰ってこないから、部屋入っても大丈夫だよ。(笑)

そうなんですね。じゃあ、留守の間に工事に入らせてもらうしかないですね。

トラブルになってもいけないので、入室許可のほうをお願い致します。

(管理物件でなく、オーナーさんの自主管理物件なので、入居者管理はAさんになります。)

わかった!大丈夫だよ!

それで、あとは工事業者と打ち合わせばいいのかな?

はい、私どものパートナー企業で、◯◯社がありますので、打ち合わせをお願いします。(これで、仕事はひと段落つきました♨)

ところで、やけに、入居者さんの行動にお詳しいですね!

夜遅くまで、物件見て回っているのですか!?

まあ~そんな感じだよ!

っていうか、全部音声が入ってくるから、わかるんだよ!

音声…ですか!?

(意味がわからない)

そう!音声。

この事務所(隣接物件)から、うちの物件見えるから、帰ってきたかは電気がついた消したでわかる。

あとは、部屋にマイク(盗聴器)つけてるから、ここで聞いているんだよ。

ええええええ!?

声、聞こえるんですか??

入退去の際、原状回復工事の際に、仕込んでおいてるから、だいたい全部の部屋につけれたかな。あともう少しで、全部つくんだけどなあ~。

(・・・・・言葉にならない驚き・・・。)

Σ( ̄□ ̄|||)

 

 
 

まとめ

「それって犯罪ですよね?!」

とは、面と向かってその場ではいえず、後でいろいろと聞きこんでみると、ほんの一部の方のみぞ知る、事柄だったようです。

そんな経緯もあったせいか、風邪の噂で聞くところによると、入居率が10%程度まで落ち込んでいるのだとか。そんな状態なので、二束三文で売却に至ったのだとかそうでないだとか…。

『因果応報』。

お天道様は見ておられるということですね。ああ~怖い。

ラブホテルなどで、事故防止や犯罪防止などで、用事が終わったら消すという前提で、室内を録画や録音されているという話も、聞いたことあるような気もしますが、今回の場合、通常の居住用不動産ですから、明らかに用途が違いますよね。

なんとも、本当にあった怖い話でした。

それでは、また!!

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この記事を書いた人
キケンジ(kikenji)

自称農家🥬シールド工法・推進工法で、日本全国津々浦々廻り、2004年に不動産業界へ転身。日本では珍しい、CPM®(米国公認不動産経営管理士)とCCIM(米国公認商業不動産投資顧問)のダブルライセンス所持。質が高く倫理に即した、アセットマネジメント&プロパティマネジメントを提供する。
晩酌のあてに、焼き鳥とコイワシの天ぷらをこよなく愛する…。( *˙ω˙*)و グッ!🍶

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