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過去の産物

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おはようございます!キケンジです。(*´ω`)✨

目まぐるしく日々を過ごしていると、
毎日ネタに事欠きません。

ストックは、多いにありますので、
忘れないうちに、日記にしていきたいと思います。📚

これ、なんだか分かりますか!?

20210316_102627

一見、普通のダブルロックの鍵です。
最近では、当たり前のごとくあるので、
なんら不思議な事は感じられません。

ドアを開けてみても、この通り。

20210316_102633

至って普通のドアノブと鍵です。

ここまでの説明で、わかる方は、相当な通(つう)なお方と思います。

そうです。

このドア、自身で操作できるのが、片方だけなのです。

20210316_102638

上のシリンダーには、サムターンがありません。
外から鍵を差し込み、かぎを施錠開錠は出来るのですが、
内側からの、施錠開錠は不可能なのです。

なぜ、こんな設備があるのかと言うと、

「滞納者対策」にあります!!

今では、法の改正により、家賃の督促は、
非常に厳しくなり、ちょっとやそっとでは、追い出すこともできない、
なんとも過剰な消費者保護の状況となっています。

滞納しても、1,000円ずつ払えば、払う意思があと解釈され、追い出すこともできない。
そんないびつな日本の不動産情勢は、海外不動産からすると、
ガラパゴス的で異常に見える状況です。

ですが、私がこの業界に入社した15~16年前ごろは、
イケイケどんどん!の不動産業界。

家賃が遅れれば、ドアの鍵交換をして、入室できなくすることなどは当たり前。
家賃の督促に職場まで取立てにいったり、ATMまで同行して振込みしてもらうなど、
日常茶飯事な状況です。

保証会社も少ないなか、仲介した営業マンや管理スタッフがみずから
家賃の回収に励んでいた時代。
滞納者も強力ですが、督促する側も今とは違い、やりたい放題の時代でした。

そのため、督促のために、貴重な時間を費やすことを避けるべく
わざわざ鍵交換の作業をして、入室ロックできなくする作業をのぞく、
所有者専用のダブルロックドアというのが、今回のドアなんです。

通常のシリンダーは、下の部分。
サムターンの無い上の部分は、所有者や管理者が持って、
滞納すれば、いつでも鍵1本でロックしてしまおうとする
荒業なダブルロックです。

久しぶりにみると、なんとも強烈です!
しかし、時代の流れとともに、督促の手法も規制され、
こちらの物件では、この「督促ロック」が活躍する場もなく、
過去の産物、もしくは遺物として残っていた次第です。

夜中中、家賃の督促に走りまわっていた、
若手時代を思い出す、ちょっとノスタルジックな気持ちになりました。
10年の月日もあっという間ですね。

それでは、また!!

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